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ダイビングと与那国と構造色
どうもADUです。
昨日更新したばかりなのに今度はまた随分と早いなと思った?
少なくとも俺は思った。
今日、4月28日からゴールデンウィークに突入ですね。
暦通りのスケジュールなら29日から? そんなの知らぬ。
突然ですが私、ダイビングの免許を取ることにしました。
大学時代の友人が前からダイビングの免許とりたいとりたいなどと言っていたので、ゴールデンウィークの時間を使って。
いろいろと調べたところ、基本的に学科1日、プール1~2日、海洋2日であわせて4日~5日ほど掛かるところが多かった。
結局取ることにしたところは学科1日、海洋2日の弾丸コース。
一応免許取得自体には決まりがあり、正確には「プールもしくはそれに相当する浅瀬での実習を2回」と「実際の海での実習を2回」ということなので、それを海洋2日で2回ずつ行うことでクリアするわけである。
大丈夫かこれ。
一応、高校二年だかの頃に奄美大島に家族で旅行に行った際、体験ダイビングというかたちでの経験そのものはあるんだが。
さすがに古すぎて内容とかまるで覚えちゃいないでござる。
与那国島行きたいなぁ。
与那国島の何が良いかというと海底遺跡があるらしい。
日本最南端の島、与那国。
世界最大のガ、ヨナグニサンもここに生息している。
しかし何よりのポイントはヨナグニサンではない。もちろん虫屋である以上、世界最大のガというフレーズには興味があるが、そこではないのだ。
ノブオオオアオコメツキ。
舌を噛みそうというかオが三連続したかと思うとアを挟んで四つ目のオが入るこの昆虫は、その名の通りコメツキムシの一種である。
コメツキムシという単語からその姿を連想できる人というのはどのくらいいるのだろうか。比較的馴染み深いものだと思っているが、世の中にはカミキリとカマキリの区別すら怪しい人やらカメムシとタマムシを一見して区別できない人もいたりするようなので自分の常識を一般常識と考えてはいけない。
コメツキムシというと、長細い楕円形とも言えるようなフォルムをした甲虫の一群で、ADUなどは小学生の頃によく遊んだものだ。
“米搗き”という名の通り、裏返すと「パチン」と音を立てて前胸で地面を弾き、跳ね上がることで元に戻ろうとする。
コメツキムシという名前は知らなくとも、そう聞くとわかる人はいるかもしれない。
しかし今の小学生などは虫を触れない者も多いらしい。今の子供は軟弱だ、とかそんなことを言うつもりはないが、残念に感じるのも事実ではある。
コメツキムシは種類によるが、目につくものは1.5~2センチほどで、とても大きいとこそ言えないものの、虫眼鏡で見なければロクに同定もできないような微小種が蠢く甲虫の中では比較的マシな部類である。
ではノブオオオアオコメツキがどのくらいの大きさなのか。
3センチ。
デカい。
文句なしにデカい。
オオアオコメツキの名の通りとばかりにデカい。
日本に生息するコメツキムシの中でも最大種のひとつである。
しかし、最大の特徴であり魅力なのはそんなところではない。
青いのだ。
どのくらい青いのかというと、ビーファイターカブトくらい青い。むしろビーファイターカブトの青い部分の色が全体を覆うかたちなので、実質ビーファイターカブトより青い。
ビーファイターカブトがわからないならキャンディ塗装だ。シルバーの下地にクリアブルーを吹いたときのような美しい色彩。
まぁ実際には、塗料などでは再現することのできない非常に美しい自然の芸術、生きた宝石と呼ぶべき色彩なのだが。
この色彩は構造色と呼ばれるものによる。
一般的な色の発色というのは、色素によって起こるものだが、構造色は違う。いくつものフィルム状の層が重なることによって、見る向きによって偏光し、様々な色彩に映る。
チョウで言えばモルフォチョウなどが有名だ。他にも魚の銀色の光沢。クジャクの尾羽の光沢もそれだ。
動物の金属光沢の大部分は、この構造色によるものだと言える。
一番想像がしやすいのはCDの裏面だろう。あれは構造色による発色である。
構造色の特徴は、見る角度によって変わって見える複雑な偏光もそうだが、もうひとつ、色素による発色と異なり、退色することがほとんどないという点がある。
国宝の玉虫厨子というのは、小学校の社会科で習ったことがあるようなないような気がするが、アレに使われているのはその名の通り、タマムシの鞘翅だ。当時に作られたものが未だに美しい色彩を保っていることからも、その恒久性が窺い知れる。
単純な色素発色とは異なる美しい光沢は、だからこそ色素によって表現するしかない写真では表現が困難だ。
なかなか良い写真は少なく、素晴らしい写真であってなお、本物の美しさと複雑さを完全に表現しきることはできない。
だからこそ、本物に出会いたい。
あの大ぶりな、青い宝石を、目にしたい。
ホルトノキの枝上に鎮座するその輝きを。
だから俺は与那国島に行きたいのだ。
ここまで読んで、察しの良い方はお気づきだろう。
そう。
ダイビング関係ねぇ。
昨日更新したばかりなのに今度はまた随分と早いなと思った?
少なくとも俺は思った。
今日、4月28日からゴールデンウィークに突入ですね。
暦通りのスケジュールなら29日から? そんなの知らぬ。
突然ですが私、ダイビングの免許を取ることにしました。
大学時代の友人が前からダイビングの免許とりたいとりたいなどと言っていたので、ゴールデンウィークの時間を使って。
いろいろと調べたところ、基本的に学科1日、プール1~2日、海洋2日であわせて4日~5日ほど掛かるところが多かった。
結局取ることにしたところは学科1日、海洋2日の弾丸コース。
一応免許取得自体には決まりがあり、正確には「プールもしくはそれに相当する浅瀬での実習を2回」と「実際の海での実習を2回」ということなので、それを海洋2日で2回ずつ行うことでクリアするわけである。
大丈夫かこれ。
一応、高校二年だかの頃に奄美大島に家族で旅行に行った際、体験ダイビングというかたちでの経験そのものはあるんだが。
さすがに古すぎて内容とかまるで覚えちゃいないでござる。
与那国島行きたいなぁ。
与那国島の何が良いかというと海底遺跡があるらしい。
日本最南端の島、与那国。
世界最大のガ、ヨナグニサンもここに生息している。
しかし何よりのポイントはヨナグニサンではない。もちろん虫屋である以上、世界最大のガというフレーズには興味があるが、そこではないのだ。
ノブオオオアオコメツキ。
舌を噛みそうというかオが三連続したかと思うとアを挟んで四つ目のオが入るこの昆虫は、その名の通りコメツキムシの一種である。
コメツキムシという単語からその姿を連想できる人というのはどのくらいいるのだろうか。比較的馴染み深いものだと思っているが、世の中にはカミキリとカマキリの区別すら怪しい人やらカメムシとタマムシを一見して区別できない人もいたりするようなので自分の常識を一般常識と考えてはいけない。
コメツキムシというと、長細い楕円形とも言えるようなフォルムをした甲虫の一群で、ADUなどは小学生の頃によく遊んだものだ。
“米搗き”という名の通り、裏返すと「パチン」と音を立てて前胸で地面を弾き、跳ね上がることで元に戻ろうとする。
コメツキムシという名前は知らなくとも、そう聞くとわかる人はいるかもしれない。
しかし今の小学生などは虫を触れない者も多いらしい。今の子供は軟弱だ、とかそんなことを言うつもりはないが、残念に感じるのも事実ではある。
コメツキムシは種類によるが、目につくものは1.5~2センチほどで、とても大きいとこそ言えないものの、虫眼鏡で見なければロクに同定もできないような微小種が蠢く甲虫の中では比較的マシな部類である。
ではノブオオオアオコメツキがどのくらいの大きさなのか。
3センチ。
デカい。
文句なしにデカい。
オオアオコメツキの名の通りとばかりにデカい。
日本に生息するコメツキムシの中でも最大種のひとつである。
しかし、最大の特徴であり魅力なのはそんなところではない。
青いのだ。
どのくらい青いのかというと、ビーファイターカブトくらい青い。むしろビーファイターカブトの青い部分の色が全体を覆うかたちなので、実質ビーファイターカブトより青い。
ビーファイターカブトがわからないならキャンディ塗装だ。シルバーの下地にクリアブルーを吹いたときのような美しい色彩。
まぁ実際には、塗料などでは再現することのできない非常に美しい自然の芸術、生きた宝石と呼ぶべき色彩なのだが。
この色彩は構造色と呼ばれるものによる。
一般的な色の発色というのは、色素によって起こるものだが、構造色は違う。いくつものフィルム状の層が重なることによって、見る向きによって偏光し、様々な色彩に映る。
チョウで言えばモルフォチョウなどが有名だ。他にも魚の銀色の光沢。クジャクの尾羽の光沢もそれだ。
動物の金属光沢の大部分は、この構造色によるものだと言える。
一番想像がしやすいのはCDの裏面だろう。あれは構造色による発色である。
構造色の特徴は、見る角度によって変わって見える複雑な偏光もそうだが、もうひとつ、色素による発色と異なり、退色することがほとんどないという点がある。
国宝の玉虫厨子というのは、小学校の社会科で習ったことがあるようなないような気がするが、アレに使われているのはその名の通り、タマムシの鞘翅だ。当時に作られたものが未だに美しい色彩を保っていることからも、その恒久性が窺い知れる。
単純な色素発色とは異なる美しい光沢は、だからこそ色素によって表現するしかない写真では表現が困難だ。
なかなか良い写真は少なく、素晴らしい写真であってなお、本物の美しさと複雑さを完全に表現しきることはできない。
だからこそ、本物に出会いたい。
あの大ぶりな、青い宝石を、目にしたい。
ホルトノキの枝上に鎮座するその輝きを。
だから俺は与那国島に行きたいのだ。
ここまで読んで、察しの良い方はお気づきだろう。
そう。
ダイビング関係ねぇ。
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